ガンプラが品薄で売ってないからアオシマ文化教材社から発売された魚屋さんを作りました。
パーツも少なめで、全体的にとてもキレイに仕上がっています。
今回は完成品紹介です。
ノスタルジック溢れるスズキのキャリーがベースになっていて、これが昔ながらのキットで再販品だということは購入後に知りました。
もともとは【たい焼きキャリィ】だったそうで。
他にも、たい焼き、たこ焼き、ゲームセンター、おでん屋、etc…
いろんなVerがあるようです。
カーモデル歴はこれが2台目。
結果的に初心者にはちょうど良い難易度でした。
基本工作はしっかりとやる
↑古いキットがベースになっているようなので、ボデー周りのパーツを仮組みして全体を確認。
パーツの合いは良くはないです。最悪ではありませんが。
大きなお魚と、チンスポが特に悪いです。
それといろいろな移動販売車に変化(使い回し)できるので、使用しないピン穴がコンテナに数カ所あったので、伸ばしランナーで埋めます。
↑全体的にパーティングラインや傷やヒケが見られたので400番と1000番のスポンジヤスリで削り落とします。
コンテナの使用しないピン穴は伸ばしランナーを差し込んでパテ埋めして消しました。
ガイアノーツのサーフェイサーEVOブラックをプロユースシンナーで2.5倍に希釈し、口径0.5mmのエアブラシで塗装。
乾燥後、1000番のスポンジヤスリで面出し&サフ吹きを繰り返し傷とヒケを除去します。
失敗しないのが一番
↑フロントガラスと両側の窓は一体成型になってましたが、傷を取るためにコンパウンドで磨いていたところ力が入りすぎて助手席側の窓がパリーンと粉砕。
泣く泣く助手席側の窓は取り払いました。
でも結果的に組んだ後にキャビンに指を突っ込めるようになって、良い感じです。
ドアの内張りはディテールが一切ないから、塗り分けて雰囲気を再現しています。
サイドブレーキは長すぎてダッシュボードに当たったから、いいところで切断。
シフトノブは形が変だったので、ドラえもんの手みたいに丸くなるように瞬間接着剤を盛ってます。
よく見るとちょっとスケール感がオカシイです。
想像力でなんとかする
↑コンテナの内装パーツも使い回しなので、魚屋さんに関係のないものがいっぱいあります。
白い箱はおしぼりBOX?でも扉の前に爪楊枝みたいな串みたいなのがあるし、どうやって開けるのか謎。
スケール感も謎。
元はガス台であろう部分は木工甲板色とつや消しホワイトで塗って、【まな板】という事にしました。
その他もそれっぽく見えるように塗装したけど、完成後はほとんど見えませんね。
↑キャビンはタミヤLP-39レーシングホワイトで塗装。古い車にはこのホワイトが良く合います。
フロントガラス枠はガイアのサーフェイサーEVOブラックで塗装し、モールドにタミヤのスミ入れ塗料を流し込んで境目をくっきりと。
既存のモールドは消えかけていたので、下地処理の段階でけがき針で深く掘り込みました。
モールドからけがき針が外れてボデー面に傷をつけやすいので、筋彫りガイドテープとマスキングテープで養生。
力を入れずに何度も(100回くらい)なぞればくっきりするはずです。
ワイパーのブレードとゴムにあたる部分はナイフで削って細くしてます。
ヘッドライトと前後ウインカーは背面にキッチン用アルミテープを貼ったのでいい感じに反射してます。
サイドミラーは無加工で付けるとすごく内側に傾くので、ピンを切ってGクリヤーで接着。
↑チンスポとホイールはガイアのサーフェイサーEVOシルバーを吹きっぱなしです。
シルバー粒子が割と細かいので、スケール感を損なわずにギリギリ使えました。
フロント部分はレーシングホワイトだけEXクリアーを吹いて研ぎ出し鏡面仕上げ。
デカールの段差も消しました。
レーシングホワイト以外をマットな質感にすることで、顔全体が締まって見えます。
コンテナ部分はガイアのEXホワイトにEXクリアーをコート。デカールの段差も消してこちらもツヤツヤ鏡面仕上げです。
自作パーツを組み込む
↑暖簾と旗は元々のプラスチックパーツの質感がスケール感を台無しにしているので生地っぽく見えるように自作。
やり方は簡単。
水溶き木工用ボンドをティッシュペーパーに染み込ませて乾燥させるだけで布っぽい表現ができます。
好きな形に切って、好きな色に塗って使えます。
「魚正」はデカールです。
なんと、クリアコートすればティッシュにデカールも貼れるんです。
金属線はたまたま家にあった0.25mmステンレスワイヤーと0.8mmはんだ線です。
実はこれを作っていた時が一番楽しかったです。
デカール貼りを楽しむ
↑このキットはとにかくデカールが多い。
デカール貼りが苦手な人は多いと思います。
そんな人たちに朗報です。
このキットのデカールは分厚いので雑に扱っても破れません。
完全初心者向けのデカールです。
なので思い通りになるまでひたすらいじって大丈夫です。
ストレスなく貼れるので、とても楽しいです。
キャンディ&グラデーション塗装してみる
塗装手順を紹介します。
【400〜1000番のスポンジヤスリで表面をならしたら・・・】
・サーフェイサーEVOシルバー
・スターブライトシルバー
・GXメタルブルーでグラデーション
・ガイアノーツのクリアーブルーで境目をぼかす
・目のデカールを貼る
・EXクリアー4コート
【艶出し手順】
・ラプロス6000、8000で水研ぎ
・フィニッシャーズコンパウンドファイン、ミクロ
・ハセガワセラミックコンパウンド
↑これで、まるでルアーのようなキャンディ&グラデーション塗装されたお魚さんの完成です。
各パーツはGクリヤーで接着しています。
考えながら作って、ものを作る喜びを知る
考えながら作るのはすごく重要なことです。
この塗り分けが必要なソフトクリームの看板、エアブラシで塗っているんですけど。
みなさんは
Q1.「コーン」と「クリーム」どっちを先に塗りますか?
Q2.それはなんでですか?
ってことです。
それにしても時間をかけて努力して模型を完成させた時の喜びはお金で買うことができませんわ。
今回の作例が誰かの参考になったら嬉しいです。
今回製作したキット↓